母体からの免疫(移行抗体)がなくなる、生後6か月〜1歳半頃にかかりやすいウイルス感染症です。ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、一部はヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)が原因で、季節に関係なく発症します。
母体からの免疫(移行抗体)がなくなる、生後6か月〜1歳半頃にかかりやすいウイルス感染症です。ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、一部はヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)が原因で、季節に関係なく発症します。
39〜40℃程度の発熱が3~5日続くことが多いです。発熱中には発疹はなく、解熱後に顔面、体幹を中心にピンク色の斑状の発疹が出現します。発疹が消えた後には、跡(色素沈着)を残しません。
通常10日程度
以前に感染した兄弟姉妹や、感染中の児の唾液などがおもちゃにつき、それを触った手が口に触れることで感染する「接触感染」や、くしゃみや咳などの「飛沫感染」でうつるとされていますが、はっきりとはわかってはいません。
3歳までに、ほぼ全てのお子様がヒトヘルペスウイルス6型に感染しますが、突発性発疹を発症するのは、その60〜80%で20〜40%の人は症状がないまま感染しています(不顕性感染)。また、生まれてすぐの赤ちゃんは母親から受け継いだ抗体があるため感染しません。抗体が弱まる6か月頃からの発症が多くなるのはそのためです。
発熱時の診断は困難で、解熱後に発疹が出現して初めて突発性発疹と診断されます。
急に発熱する際に熱性けいれんを起こすことがあり、注意が必要です。
突発性発疹は自然によくなるため、症状を和らげる対症療法が基本となります。生後6か月以上のお子様には、熱を下げる解熱薬を使用することもあります。また、脱水症予防のため、水分をこまめに与えることが大切です。