生後2週頃から数か月までの乳児に様々な原因でおこる湿疹や皮膚炎をまとめて、「乳児湿疹」と呼ばれています。この中には「脂漏性皮膚炎」、「アトピー性皮膚炎」や「接触皮膚炎(おむつかぶれなど)」などが含まれます。
乳児湿疹についておむつの中では、尿の分解によりアンモニアができてアルカリ性となり、便中の酵素の刺激が強くなります。それと同時に、おむつが直接に肌と擦れたり、雑菌が増えるため皮膚が炎症を起こして、湿疹ができたり、お尻が赤くなることをいいます。
おむつかぶれについてアトピー性皮膚炎とは、分かりやすくいうと、「左右対称のかゆい湿疹が2か月以上(1歳からは6か月以上)続く病気」です。良くなったり、悪くなったりします。また、お子様やご家族に、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎があったり、血液中のIgE抗体が作られやすい体質(アトピー素因)をもっていることが多いです。
アトピー性皮膚炎について伝染性膿痂疹(とびひ)とは、おもに小児の皮膚に黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)などの細菌が感染することで起こる皮膚の病気です。高温・多湿となる夏期に多く、湿疹や虫さされなどで掻きむしった部位に細菌が入り、そこから周囲や離れた部位に広がります。
伝染性膿痂疹(とびひ)について伝染性軟属腫(みずいぼ)は、伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染することによりおこる病気です。皮膚のバリア機能の弱い、小児に多い病気で、「水っぽい、光沢のある皮疹」ができることから、「みずいぼ」とも呼ばれています。
伝染性軟属腫(みずいぼ)について