潜伏期間
通常1〜3日
インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器の感染症です。インフルエンザウイルスは、大きくA型、B型、C型の3種類に分けられ、主に流行するのはA型とB型のウイルスになります。国内では例年12月~3月に流行し、推定約1,000万人がかかるといわれています。
通常1〜3日
インフルエンザは風邪と間違えられやすいですが、風邪に比べて症状の悪化が急激で、高熱が出て、鼻水やのどの痛みの症状の他に、関節痛や全身の症状が出ることが特徴です。
インフルエンザウイルスは、飛沫感染と空気感染(飛沫核感染)により感染します。飛沫感染では、くしゃみや咳によってウイルスを含んだ飛沫が飛び散ります。大きな粒子は数メートル以内に広がり、それを吸い込んだ人が感染します。また、大きな粒子が一旦落下して乾燥し、小さくなった粒子(飛沫核)や5µm以下の小さな粒子は長期間空中を浮遊して感染を起こします。感染力が強いため、感染拡大予防のためにマスクや手洗いが大切です。
検査・診断は、綿棒で鼻腔から検体を採取し、迅速検査キットにより行います。約15分で結果をお知らせできます。ただし、発熱からの時間が短く、ウイルス量が少なければ、陽性に出ない場合もあります。血液検査による抗体価なども必要に応じて施行します。
抗ウイルス薬を服用・吸引をすれば、症状が軽減され、早く治ることが期待できます。また、高熱時(38.5〜39.0℃以上)には、解熱剤を用います。
インフルエンザの予防接種は最も有効な方法です。絶対にかからないわけではありませんが、かかったとしても重症化が防げるとされており、接種することが大切です。ワクチンの効果が出るまでには2週間ほどかかりますので、流行する1月に接種するのではなく、流行する前の10月から12月の接種をおすすめします。
発症した後5日経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)経過していること。少しわかりにくいので、クリニックでは早見表をお渡しいたします。
国立感染症研究所のホームページ:インフルエンザにも詳しい情報が記載されています。